冬から春へ、気持ちがほどける季節
冬の終わりが近づいてくると、
空気の中にほんの少しだけ
春の気配が混ざり始めます。
朝起きてカーテンを開けたとき、
窓の外の光がどこか柔らかく感じられて、
「あ、今日はちょっと暖かい日になりそう」
と思う瞬間があります。
そんな日は、
まだ布団のぬくもりが恋しいのに、
心のどこかがふっと軽くなる。
冬の間は、
どうしても気持ちが内向きになります。
寒さに肩をすくめて歩いたり、
外に出るのが億劫になったり、
家の中で過ごす時間が増えたり。
悪くはないけれど、
どこか閉じた世界の中に
いるような感覚があります。
でも、
季節がゆっくりと春へ向かい始めると、
その閉じた気持ちが少しずつほどけていく。
最近、夕方の空気が変わってきました。
冬のキンとした冷たさではなく、
どこか湿り気を含んだ、
春の匂いが混ざったような空気。
洗濯物を取り込むとき、
手に触れる布の温度がほんのり暖かくて、
それだけでなんだか嬉しくなります。
家の中の暖房も、
気づけば設定温度を少し下げていたりして、
季節の移り変わりを
こんなところでも感じたり。
スーパーへ行く道すがら、
道端の植え込みに
小さなつぼみを見つけました。
まだ固くて、
色もほとんどついていないのに、
それだけで
「春が来るんだな」と思わせてくれる。
冬の間は気づかなかった景色が、
急に鮮やかに見えてくるのが不思議。
季節が変わると、
自分の視界まで変わるんだなと思います。
暖かくなると、
気持ちも自然と前向きになる。
特別なことがあったわけじゃないのに、
なんとなく
「今日はちょっと頑張れそう」
「外に出てみようかな」
と思えたり。
春って、
そういう魔法みたいな力がある気がします。
冬の間にぎゅっと縮こまっていた心が、
ゆっくりと伸びをするような感じ。
季節の変わり目って、
毎年同じようでいて、
毎年少しずつ違う。
今年の春は
どんなふうにやってくるんだろう。
まだ肌寒い日もあるけれど、
確実に春は近づいてきている。
その気配を感じながら過ごすこの時期が、
実はけっこう好きです。
今日もまた、少しだけ暖かい。
そんな小さな変化を見つけるたびに、
心の中にも小さな光が差し込むような気がする。
春って、やっぱりいい季節だな。

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